2010.03.20 平成21年度終了証書授与式
ホテルオークラ福岡にて、平成21年度終了証書授与式を行いました。
代表者挨拶
九州大学農学部 孫 彧(スゥン ユイ)さん/中国

この場を借りて、今回奨学生期間終了を控える学生の皆様を代表して、大変お世話になったアシュラン国際奨学財団に、心から深くお礼を申しあげたいと思います。
私は学生生活の最後一年にアシュラン国際奨学財団と出会え、極短い一年間ですが、幸運なことで奨学金を受けていました。それまで留学生を必ず悩ませる経済問題は、本業の勉学のどころか、人生の価値観まで想像以上に影響を与えることを実感しました。時間的にも経済的にも余裕がないため、アルバイトと学校の間の二点直線な生活に必死でした。人との接点を作らず、異文化の中に隔絶された状態で、留学の目的とモチベーションを失いつつありました。いつの間にか、帰国という逃げ道の選択も目の前に浮かびました。
アシュラン国際奨学財団の援助を受けてから、学費と生活費の問題が十分解決され、経済のゆとりが与えられました。加えて、年に4回もあった交流会に参加させていただき、勉学以外の視野が広がり、健全な知見が得られました。そして、ともに留学の体験を語る優秀な奨学生たちと関心を寄せてくださった財団の皆様に、心の開けた交流を通じて有難い絆を築きました。しみじみと温かく感じさせてくれた絆は自分を強くして、応援してくれた人々の期待を応えるためにも、立派な人間に成長したいと思います。
今年奨学財団を卒業する方にしても、引き続きお世話になる方にしても、付き合いの間、とても志が高い人だと感じました。これから、どの道に進んでもきっと真っ直ぐに人生を切り開くでしょう。我々は、アシュランからうけた温かみを原点として、人と社会を支える人間に成長しましょう。
最後に、アシュラン国際奨学財団の益々のご繁栄と、奨学生の皆さんの輝く未来を心より願い、お礼の言葉にかえさせて頂きます。